県立川西高校・(同)宝塚良元校の募集停止(統廃合)に反対する署名 |
昨年十月九日、兵庫県教育委員会(県教委)は、県立川西高等学校、(同)宝塚良元校、伊丹市立高等学校の三校の定時制高校を二〇一二年度から募集停止にする、としました。また再編に伴う移行措置として、二〇一二年度から二〇一四年度末までの三年間に限り、川西教室、宝塚教室を、現在地に設置する、としました。 これら県教委の大規模な定時制統廃合計画が実行されれば、阪神地域の子ども達の多数が定時制高校に通えなくなるのは明らかで、6万5千筆を超える反対署名がすでに県教委に提出されています。さらに宝塚市・川西市では、市議会、教育委員会とともに、連合PTAが、また良元校に多数の生徒が通う西宮市でも市議会が、川西高校・(同)宝塚良元校の存続を求める意見書、要望書を県教委に提出しています。 今春、実施された兵庫県公立高校入試においても、定時制高校では定員2252名に対して2069名が受験し、倍率は0・92倍とかつてない高い数字となっています。多部制単位制高校を除いた定時制高校では6校6学科で「定員超過」となっており、計59名もの「不合格者」が一次入試の段階で生じる異常事態となっています。県教委が一〇年以上前から、「定時制高校の社会的役割は終わった」とし、定時制高校を次々と統廃合してきた結果、各地区での募集定員は削減され、その「ツケ」を、今年受験した子どもたちが背負わされています。 不況の長期化によって「格差社会」がますます深刻化し、生活困難家庭が激増している中、定時制高校への入学希望者が急増しています。これは兵庫県のみならず、東京や神奈川など全国的な状況であります。 定時制高校は今日、働きながら学ぶ生徒の他、高齢者、外国籍生徒、障害者や中学での不登校者など、さまざまな生徒が入学し学んでいます。全日制に比べ劣悪な教育条件のもと、定時制で学ぶ生活は厳しく、仕事と学校の両立に疲れ途中で学業を断念する生徒もいますが、がんばって卒業した者にとってはそのことが大きな自信となり、「定時制高校に通って良かった」という声が多く聞かれます。定時制高校は、さまざまな厳しい生活を背負った生徒達にとって文字通り「最後の学校」なのです。 全国的にも増え続ける定時制高校の入学希望者増に対応し、県教委は「定時制統廃合」を中止し、定時制高校の学級増など、真に生徒達のためとなる施策に力を入れるべきであり、私達は再度の署名により、このことを強く訴えます。 私たちは、川西高校、同宝塚良元校の統廃合(募集停止)に反対します。 二〇一〇年四月 兵庫県立川西高校・同宝塚良元校の存続を求める会(川西・猪名川) 宝塚良元校・川西高校の存続を求める会(宝塚) 伊丹市立高校(定時制)を守る会(伊丹) 定時制高校の存続を求める西宮市民の会(西宮) 全ての子に高校教育の保障を求める尼崎市民の会(尼崎)
(連絡先) 宝塚市安倉南1丁目17‐14 パークヴィラ1F 電話 0797(86)1356 第一次締め切り 7月1日
兵庫県教育委員会 教育長 大西 孝様 |
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